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巻線部品総合試験器(MODEL 19036)
インパルス(6kV)、耐圧(5kVac/6kVdc)、絶縁抵抗、巻線抵抗を
この1台で試験することができます。
40ch増設試験  オプション(A190359)
●マルチチャンネル試験・マルチスキャニング機能
マルチポートにより最大10chまで同時試験することができますので、試験時間やコストの削減が出来ます。
●高圧インパルス試験
市場での需要が高い高電圧用途の巻線部品。
その絶縁耐性を保証するためには、インパルス試験が必要です。
●高信頼性試験
巻線部品の一般敵な製造ラインでは、L, C, R,や巻線比、位相などを低電圧のみで試験するか、コイル間、コイルコア間、コイルメタルカバー間が絶縁されていることを高電圧で試験しますが、通常の試験器では検出し難いレイヤーショートやクロスワイヤーショート、ピンショートなどを独自の回路技術により確実に検出します。
●独自の4端子設計
独自のドライブ/センスの4端子試験(Patent)を採用することで耐圧試験の精度を確保します。
●高速コンタクトチェック
HFCC(High Frequency Contact Check)により試験中の接触不良や内部短絡を検出しますから、試験の精度向上が図れます。
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耐 圧 試 験 FLASHOVER DETECTION  電気フラッシュオーバー検出(ARC)モデル
19036はFlashoverの検出機能が装備されています。 Flashoverとは絶縁材料の内部あるいは表面が高電圧によって放電する現象のことです。 被測定物は本来の絶縁耐性が破壊されることで瞬時もしくは非連続的な放電を起こし、製品はアーク放電を発生することで損傷を受けることになります。
単に漏れ電流を試験するだけではこの不良現象を検出することはできないため、印加電圧や漏れ電流の変化率による検出が必要になります。 そのため、Flashover検知は耐電圧試験に必要かつ不可欠な試験項目の一つです。
インパルス試験
「インパルス試験」は『非破壊試験』であり、低エネルギーのパルス電圧を高速で被測定物に印加し、標準良品の波形と照合することで良否判定を行う試験です。試験の主な目的は巻き線部品の潜在的な欠陥(レアー層間短絡、アーク又は検知しづらい部分放電等)を早期に発見することです。
判定モード
 ・波形面積比較(AREA SIZE)
 ・波形差分面積比較(DIFFERENTIAL AREA)
 ・波形悸動検出(FLUTTER DETECTION)
 ・波形微分検出(LAPLACIAN DETECTION)
二次微分法で最大放電量を計算することで不連続信号を検出して照合します。
巻線抵抗測定機能
  • 直流抵抗(DCR)測定(2端子/4端子)
    2端子/4端子法の直流抵抗測定の選択ができます。 特許出願中の10chマルチポートスキャニング設計を使用し4端子法で直流抵抗を測定するので、モーターやトランスなどの複数層巻線サンプルに対して高精度な測定を可能にしました。 測定範囲は0.1mΩ〜500kΩです。
  • 直流抵抗平衡判定(DCR Balance)
    三相巻線モーターの直流抵抗が不平衡な場合、回転不平衡となり長期的な信頼に関わる品質不良が発生します。 直流平衡判定はその最大値と最小値との差分が設定範囲を超える場合は不合格となり、モーターなどの長期信頼性試験のための補強試験機能です。
  • 温度補償機能(Temp Compensation)
    小さな直流抵抗を測定する場合、測定時の温度により測定値が変わることがあります。 この問題の解決のため19036は温度補償機能(Temp Compensation)を装備しています。 温度補償計数により直流抵抗値を標準温度時の測定値に変換し 温度による影響を低減させます。
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コンタクトチェック機能
  • 高速コンタクトチェック HIGH SPEED CONTACT CHECK (HSCC)
    電気安全試器の回路がオープンの状態だと不良品を良品に判定する場合があります。 また、短絡の状態も早期発見することで試験冶具や試験設備へのダメージを防ぐことができます。 HSCCは被測定物の回路に正常に接触しているかどうかを高速にスキャンする機能です。 電圧試験を実施する前の接触検査をより速く行うことができ、高周波コンタクトチェック(HFCC) 及びオープン短絡検知OSC(特許番号254135)等の機能により、巻線が内部コアーと接触不良、もしくは短絡かを検知することができます。
サブステップ機能(SUBSTEP)
  • 被測定物を並列して測定する場合は、電流の上・下限値を正確に設定できなければ不良品を市場に流出させてしまうことになります。 また、一旦不良品として判定された製品が次のプロセスで測定され続けることはコストの無駄遣いにつながります。
    19036ではサブステップにより並列測定時のシーケンス編集を行う機能を使用することが出来るので、不良品判定された製品を次のステップに入れるかどうかのトリガー条件を設定することが出来ます。
例 STEP1: AC耐圧 / pin1 to pin5, 6, 7
    SUB STEP1.1:AC耐圧 / pin1 to pin5
    SUB STEP1.2:AC耐圧 / pin1 to pin6
    SUB STEP1.3:AC耐圧 / pin1 to pin7
人体保護回路 GFI
19036はGFI人体保護機能を有し、作業員の身の安全を確保します。 突発的な人体感電事故が発生した場合はGFI機能により瞬間的に試験器の出力電圧を遮断し 作業員の感電事故を防ぎます。
GFI機能はアース(Earth GND)から戻ってくる電流(Ioperator)とLOW側電流(Idevice)を比較し、0.5mAより上回る場合は瞬時に出力電圧を遮断します。
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アプリケーション
■巻線部品:Δ/Yモーター、FAN、コイル
EV用モーターやセンサーモーターなど全ての巻線部品は、 国際規格JB/T 7080によって規定されている生産工程の品質を確認するためにインパルス、耐圧、巻線抵抗試験を行う必要があります。
特に10chマルチポートスキャニングの各chには ドライブとセンスの4端子法を採用していますので 巻線抵抗を高精度で試験することができます。 また三相モーターにおいても 3基同時に試験することができます。
■Y結線モーターの試験項目
  • HSCC/OSC
  • 巻線抵抗試験
  • インパルス試験
  • 耐圧 _SUB STEP試験
■YとΔ結線
Y結線とΔ結線モーターの巻線に対して直流抵抗は直接測定できないと言われていました。
19036では巻線抵抗計算機能を使用しR1, R2, R3の数値を算出することを可能としました。
■40ch増設試験
オプション(A190359)の16chスキャナは各chごとにH(高圧出力)、L(参考点)、Off(無設定)の設定ができます。 スキャナを増設すると 多ピン製品や小ロット多品種の製品試験に最適で、特にセル生産方式の作業性が大幅に向上します。
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